迷子のおじさん

トレッキング

先週あまり桜を見れなかったため、今週見れるところを探していました。ちょっと前から狙っていた場所があって、埼玉県は奥武蔵の方、鎌北湖を目指すことにしました。ネットで調べると16日はちょうど桜のピークみたいだし、その近くはハイキングコースがあって、そこを歩こうと前々から計画していたのです。
その週も仕事が忙しくて、土曜日になる頃はすでにヘロヘロだったのですが、1週間前から天気予報を見て、雨?晴れ?雨?晴れ!と思い立ち、8時前に家を出ました。コースは東吾野駅→福徳寺→ユガテ→鎌北湖→北向地蔵→五常の滝→武蔵横手駅というもので、ネットで見て予習したコース。地図もダウンロードして、あとは電車の行き方だけ調べて出かけました。

東吾野駅

ここに到着するのに家から2時間半かかりました。八高線来な過ぎ。八王子から先が待ち時間多かったです。途中、線路の風景はのどかでいいんだけど、八王子から先でそんなに変わるのかなと思いつつ、到着。駅は無人、てことはなかったです。パスモ使えた。

福徳寺

駅から町中に標識が出てたので、地図も見ないでそれを頼りに歩いて行くと、割とすぐ到着しました。

中に入り少し脇を見ると古道飛脚道なんて標識があります。

僕は最初まさかこちらが正規ルートとは思わず、でも次の目的地が書いてあるので、面白そうだしこっちに行ってみよう、と思いつきでこのルートを歩き始めます。(後々考えるとこれが正しい選択だったようで、このへんが僕の方向音痴、無計画な性格が反映されているところです)

古道飛脚道は結構な山道、結構な急坂でした。写真だと角度が分からないのですが、足首は45度ぐらいに前傾しています。普段は山道を歩くことって殆ど無いので、この急坂は結構きつかった。毎週ジョギングしてても使う筋肉が違うのであんま意味ないです。

ユガテ

この日は4月の割には暖かく、心地よい汗が噴き出します。登って登って途中、橋本山を制覇、見晴台を通過しました。木のベンチがあったので、アクエリアスを飲んで一休み。

ユガテって大体なんだよ、って皆思うと思うのですが、どうやら本当は湯ヶ手と書くようで、畑?農村?というような小さな小さな集落です。殆ど人が住んでるような感じはなく、景色が開けて、花が沢山咲いて山の春を感じることができる場所でした。

見事なしだれ桜も咲いてました。そういえば僕は桜の写真を撮りに来ていたんだっけ。カメラを担ぎながらの山道は結構大変です。

ここから鎌北湖へ更に山道を進みます。相変わらず地図は見ないで標識だけを頼りに全く知らない山道を登っていくのです。

鎌北湖

途中、猟銃を持ったおじさん達に出会い、トランシーバーでやりとりしてて、お願いだから間違えて僕を撃ち殺さないでねと思いつつ山道を歩いて歩いてやっと到着。距離はあったけど、ユガテからはそんなに苦労しなかったです。東吾野駅からここまでは6キロちょっとのはず。いつも走ってるコースもそれぐらいなのですが、やっぱ川沿いの平坦なジョギングコースと山道をカメラ担いで歩くのでは負担が違います。

こんなに苦労してたどり着いた鎌北湖ですが、思ったほど桜は満開でなく、むしろ4割ほど散っていました。ネットの情報も当てになりません。湖は人工湖らしいのですが、ヘラブナ釣りをしてる人が沢山いました。ヘラブナって難しいんだよね。

世間では東日本大震災で自粛しろって動きと、経済の活性化のために遊べって動きがあるようです。僕としては、ボランティアにでも行かないのなら、家でごろごろしてても花見してても同じだろうと思うわけです。鎌北湖のシーズンMAXの人出が分からないのですが、そこそこ花見客もいました。ここを訪れる人の99%はおそらくマイカーで来ていると思います。たまーに僕みたいにハイキングの途中みたいな人もいました。ここで僕も腰を下ろして、お昼ご飯のおにぎりを食べました。

縮小しちゃったのでよく分からないけど、この白いゴミみたいなのは桜吹雪です。これが見れたのが一番良かったな。

今回のベストショット。湖面は桜の花びらが浮いています。

帰り道

お昼を食べ終わって、次は北向地蔵を目指します。鎌北湖をぐるっと回る途中、奥武蔵自然遊歩道の入り口を見つけたので、そこに入ってどんどん登っていきました。途中、車道に出てどんどん進んでいくと、ついたのは宿谷の滝。地図を見てみると明らかにコースが違う。ここまでで鎌北湖から3キロぐらい歩いてしまった。近くに標識が出ていて、鎌北湖と北向地蔵方面があり、遠回りでもコースに戻れればと思い北向地蔵方面に行くも、お墓があって行き止まり。時間はどんどん過ぎていくし、仕方ない、鎌北湖方面に進むことにします。山道を歩いて歩いてやっと鎌北湖にたどり着きます。この時点で本来なら終点の武蔵横手駅に着くぐらいの距離を歩いてました。それなのにまた鎌北湖って。

もう一度鎌北湖をぐるっと回って、さっきとは違う奥武蔵自然遊歩道の入り口を入ります。散々階段を上らせておいてまた鎌北湖に戻ってきました。ああ、もう足が限界です。攣りそうです。この時点でおそらく13キロ以上山道を歩いてます。カメラもぶら下げるのを止めてザックにしまいました。もう歩きたくない。バスで帰りたくなって、寂れたバス停まで歩きました。誰もバスを待っていないので不安に思い、地元らしい人にバスは来るのか尋ねると、土日は来ないらしい。だからみんなマイカーで来るんだろうな。ここから一番近い駅を聞くと、毛呂駅だという。途中標識も見つけたので結局歩くことに。

またしばらく山道なんですけど、急な坂を下りると足が攣りそうになります。日も西日になってきて、少し心細くなってくる。途中出会う人に毛呂駅はこちらの方向で合ってますかと何度も尋ね、やっと山から出て、アスファルトの道に出て、人の住む臭いのする町に出て、毛呂駅に到着しました。まあ、この駅でまた40分以上待たされるのですが、交通手段にたどり着けたのが何よりでした。毛呂駅から家に帰るまで3時間以上かかりました。この日、18キロは歩いたな。

教訓としては、道に入るときはちゃんと地図を見ることと、撮影装備はできるだけ軽い方がいいと言うことです。僕はこの日は交換レンズ1本持って行ったのですが、一度もレンズ交換する余裕がなかったです。僕みたいな方向音痴はあんまり一人で山には入らない方がいいのかもね。今年はアウトドアで撮影したいんだけどなー。翌日はおしりと太ももと向こうずねが筋肉痛です。

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